「首も重いし、朝起きるとアゴまで疲れている」
「歯を食いしばっていることを指摘された」
このような方は、もしかすると食いしばりと首・肩の緊張が同時に起きているのかもしれません。
食いしばりがあるから必ず肩こりになる、肩こりが酷くなったことで食いしばりが起こる、どちらも考えられます。
顎関節や咀嚼筋の不調がある方では、首の機能低下や首・肩周辺の痛みが一緒にみられることがあり、
近年の研究でも、顎関節症(TMD)と首の痛み、肩周辺の症状には関連が報告されています。
そこで今回は、「食いしばりと肩こりはなぜ一緒に起こるのか」を、顎・首・肩のつながりから分かりやすく解説します。
食いしばりと肩こりは関係するのか?
結論からいうと、食いしばりと肩こりには関連するケースがあります。
しかし、「食いしばりが肩こりの原因」の事もあれば、「肩こりが食いしばりの原因」となっていることもあり
一つに決めつけることはできません。
肩こりが原因の場合、
- 長時間のパソコン作業
- スマートフォンの使用
夜中の食いしばりが原因の場合は
- 睡眠不足
- ストレス
- ホルモンバランス
などが関係します。
一方、食いしばりが強い方では、顎の筋肉に繰り返し力が入ることで、顎周辺の疲労や痛みにつながることがあります。
日本歯科医師会でも、顎の痛みの原因として、睡眠中の歯ぎしり・食いしばりや、日中の無意識な歯の接触が挙げられています。
さらに、顎関節症のある人では、首の可動性や首の筋肉の持久力に違いがみられるという報告があります。
つまり、
食いしばりは顎だけの問題と考えるのではなく、顎・首・肩を含めて身体全体の状態を見ることが大切です。
なぜ食いしばると首や肩まで疲れやすいの?
顎の筋肉は常に働いている
食べ物を噛むときには、咬筋や側頭筋などの「咀嚼筋」が働きます。
通常は必要な場面で力が入り、通常は上下の歯は離れています。
就寝中や仕事中や集中しているとき、緊張しているときなどに無意識に歯を接触させていることがあります。
- 就寝中
- 集中して仕事をしているとき
- ストレスを感じているとき
しかし、本人の自覚が無い事が無い為、食いしばりが原因と断定するのに時間がかかる事が多いです。
顎だけでなく首にも力が入りやすい
顎を動かすためには、顎周辺の筋肉だけでなく、頭や首の位置を支える筋肉も関わります。
そのため、食いしばりがある方では、
「アゴが疲れる」
だけではなく、
- 「首が張る」
- 「肩が重い」
- 「肩こりがなかなか取れない」
といった症状を同時に訴えることがあります。
最近は、顎関節症のある人は、首の可動域の制限や首の不快感がある人が多いと言われていますので
食いしばりの評価をする際は顎関節症のチェックも必要です。
顎・首・肩が同時に緊張している可能性があるという視点が重要です。
「食いしばりと首こり」が気になる人の特徴
次のような項目がいくつか当てはまる場合は、顎だけでなく首や肩の状態も確認してみましょう。
朝起きたときにアゴが疲れている
- 「朝からアゴがだるい」
- 「こめかみが重い」
- 「歯を噛みしめていたような感じがする」
という場合、睡眠中の歯ぎしり・食いしばりが関係している可能性があります。
ただし、睡眠中の食いしばりは本人が自覚できないこともあります。
首の付け根が張っている
顎の症状と一緒に、
- 「首の後ろが張る」
- 「首を動かしにくい」
- 「肩の上がずっと重い」
と感じる人もいます。
顎関節症と首の問題には関連がみられるという研究結果がありますが、姿勢だけを原因と決めることはできません。
肩こりと顎の疲れが同じ時期に強くなる
忙しい時期やストレスが増えた時期に、
「肩もこるし、顎も疲れる」
という場合があります。
このようなときには肩だけを揉むのではなく、何をしているときに顎へ力が入っているのか
まで確認すると、自分の負担パターンが見つかることがあります。
「食いしばりと肩こり」で悩む人は、姿勢も確認
食いしばりがある方は、長時間のデスクワークやスマートフォン使用により身体が緊張状態になっているひとが非常に多いです。
- 頭が前に出ている
- 肩が内側に入っている
- 背中が丸くなっている
- 一日中パソコンを見ている
- スマートフォンを見る時間が長い
といった状態です。
上記の原因を見ると「猫背だから顎関節症になる」と考えがちですが、
実は、自律神経の交感神経の緊張を引き起こし食いしばりや肩こりを発生させている可能性があります。
姿勢そのものを良い・悪いで判断するのではなく、顎・首・肩がどのように動いているかを見ることです。
- 「口を開けると左右差がある」
- 「首を回すと左右で動きが違う」
- 「肩を上げると首まで力が入る」
など、複数の動きを確認すると、単純な肩こりとは違った特徴が見えてくることがあります。
食いしばりによる肩こり?セルフチェックリスト
次の項目に当てはまるものがないか確認してみましょう。
食いしばりの【顎のチェック】
✅朝、アゴがだるい
✅こめかみが疲れる
✅硬いものを噛むとアゴが疲れる
✅口を開けると音がする
✅口が開けにくい
✅無意識に上下の歯を接触させている
食いしばりの【首・肩のチェック】
✅首の付け根が張っている
✅肩の上が重い
✅デスクワーク後に首肩がつらい
✅頭痛を伴うことがある
✅首を回すと左右差がある
✅肩を動かすと首まで力が入る
複数当てはまる場合は、顎だけ、肩だけと分けて考えるよりも、顎・首肩、姿勢まで全身から食いしばりを診ていくことが食いしばり改善の近道です。
食いしばりと肩こりが気になるときのセルフケア
まず意識したいのは、「顎の力を抜く時間をつくる」ことです。
日中、仕事に集中しているときに上下の歯が接触していないか確認してみましょう。
基本的には、リラックスしているときに歯を強く噛み合わせ続ける必要はありません。
1.上下の歯を離すことを意識する
パソコン作業中などに、ふと気づいたら歯が接触していないか確認します。
「噛んでいることに気づく」
だけでも、自分の癖を把握するきっかけになります。
2.肩をすくめたままにしない
食いしばりに気づいたら、同時に肩にも力が入っていないか確認します。
一度肩を軽く持ち上げてから、ストンと落とすようにすると、現在の力みを認識しやすくなります。
3.アゴを強く押したり揉んだりしすぎない
アゴ周辺が痛いからといって、硬い部分を強い力でマッサージしてはいけません。
顎関節症を合併している場合、顎関節の炎症が酷くなる事で痛みが強くなる場合があります。
痛みが続く場合は歯科医院などで原因を確認することが大切です。
肩・顎だけ施術しても、すぐ辛くなる理由
「肩や顎を揉んでも、そのときは楽になるけれど、すぐ戻ってしまう」
このような場合、肩や顎そのものだけではなく日常生活の中で肩へ負担をかけ続ける要因が残っている可能性があります。
王道パターンは、
- 仕事で長時間パソコンを見る
↓ - 集中して顎に力が入る
↓ - 首や肩にも力が入りやすくなる
↓ - 肩こりを感じる
肩こり、食いしはりは複数の要因が重なっていることも多く、
施術では、
「肩が硬い」「顎が硬い」
だけを見るのではなく、
顎や首肩・背中、姿勢や日常動作
というように、症状に関係する範囲を広げて確認することが大切です。
マッチ鍼灸整骨院でも「顎・首・肩をはじめとした全身から」を原因を確認します
食いしばりによる不調を考えるとき、肩だけを触って終わるのではなく、顎・首・肩の動きや緊張状態をまとめて施術する事が大切だと考えています。
こんなときは歯科・医療機関への相談も検討しましょう
食いしばりや肩こりがあるからといって、すべてを整体や鍼灸だけで判断することはできません。
- アゴの痛みが強い
- 口が開けにくい
- アゴがロックするような感じがある
- 顎関節の症状が繰り返す
- 歯の痛みや腫れがある
- 噛み合わせの変化を感じる
といった場合は、歯科医院や口腔外科などでの確認をおすすめします。
日本歯科医師会も、顎の痛みには食いしばりだけでなく、顎関節症や歯の病気などさまざまな原因があるため、原因を確認することを勧めています。
まとめ|食いしばりと肩こりは「顎・首・肩」で考える
食いしばりと肩こりは、必ずしも一方が一方を引き起こす関係ではありません。
しかし、研究では顎関節症と首の機能低下、首・肩の痛みなどが関連することが報告されており、顎と首・肩を別々に考えないことが大切なケースがあります。
- 「食いしばりがある」
- 「朝、アゴが疲れている」
- 「首こりと肩こりが強い」
- 「パソコン作業中に歯を噛みしめている」
という方は、一度ご自身の顎・首・肩の状態を確認してみましょう。
肩こりを繰り返しているからといって、必ずしも肩だけに原因があるとは限りません。
顎・首・肩をまとめて評価することで、自分では気づかなかった身体の使い方が見えてくることがあります。
- 「肩を揉んでもすぐ戻る」
- 「食いしばりと首こり・肩こりが一緒に気になる」
- 「朝からアゴや首、肩が重い」
このような症状がある方は、食いしばりと肩こりを同時に診てくれるマッチ鍼灸整骨院に一度ご相談ください!
食いしばり・肩こりに関するよくある質問
ただし、顎関節症や咀嚼筋の問題がある人では、首の機能低下や肩周辺の痛みなどが一緒にみられることがあります。
顎関節症のある人では、首の可動性や首の筋肉の持久力などに違いが報告されています。
ただし、食いしばりだけが首こりの原因とは限りません。
ただし、肩こりには姿勢、仕事、運動不足、睡眠、ストレスなど複数の要因が関係するため、食いしばりだけを改善すれば必ず肩こりがなくなるとはいえません。
痛みが強い、口が開けにくい、症状を繰り返す場合などは、まず歯科医院などで原因を確認することをおすすめします。