先日テレビでこの様な特集が放送されており学ぶことが多かったのでシェアしたいと思います。
元メジャーリーガーのイチローさん(以下イチロー)が甲子園優勝を目指しているトップチームを見てみたいという思いから智弁和歌山高校硬式野球部での3日間の特別指導が実現しました。
現在マリナーズに所属している為、オフシーズン限定に許可された高校生の野球指導
【日本学生野球憲章】
第14条(学生野球資格の回復)元プロ野球選手または元プロ野球関係者は、日本学生野球協会規則で定めるところに従い、日本学生野球協会の承認を得て、学生野球資格を回復することができる。
選手にとって夢の様な3日間だった事は言うまでもありません。
この特集をみて思った事は
- 当時の高校野球を思い出し、どの様な取り組みをしていたか?
- 今後、少年野球の指導者として子どもたちに野球をどの様に指導していくべきか?
を考える良い機会を頂きました。
特に指導者は、
イチローはやっぱスゲー!!さすがだね!!
で終わってはいけないのです。
当時の事は思い出すのに少々時間かかりそうなので、まずは少年野球の指導者として感じた事を書いていきたいと思います。
イチローの指導により私が感じた事
私が少年野球の指導者として感じた事は、
選手に考える事をさせていないチームが多いというこ事です。
テレビの編集の中では
- step1 見る
- step2 伝える
- step3 考える
とわかりやすく指導の手順を分類していました。
まさにその通りだと思います。
少年野球のコーチングは
- バッティングではクリップの位置はここだ!
- 投げるときの肘の位置はここだ!
指導者が合ってるか間違っているかわからないテクニック(答え)を選手に教えたがります。
その為、それを聞いた選手たちは
- 監督が言っていたから
- 〇〇コーチが言っていたから、
- YouTubeで〇〇選手が言っていたから
指導の現場でそのように言っている選手を多く目にします。
しかし、
それでは選手たちは成長しません。
なぜなら
自分で考えて行動していないからです。
これだけ情報がすぐに手に入る現代の力を駆使して見たり調べたりするのはとても関心しますが、
それは自分の考えではありません。
他人の答えであり、自分に当てはまるかどうかは自分で決められるようになっていかなくてはなりません。
そのような指導をしていかなければ
監督、コーチの教えがないと何もできない指示待選手になってしまいます。
そうならない為に何をすべきか、
そう!
「自ら考える力をつける」
指導をしていく事が大切だと感じました。
我々、少年野球の指導者の多くは選手が卒団してからその選手に直接指導していくことはありません。
もし卒団間近になっても
- 監督が言っていたから
- 〇〇コーチが言っていたから
- YouTubeで〇〇選手が言っていたから
と言っている選手がいたとしたらおそらく中学、高校で野球を続けたとき、
・ライバルが自分よりうまかったり
・スランプになった時
路頭に迷うでしょう!
なぜなら
少年野球の時に指導してくれたコーチや監督はもう新しいチームにはいないからです。
電話で聞けはよいのでは?
と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、
その様な選手はごくわずかです。
なぜなら、
「目上の人に聞く力」
がないからです。
考える力がある選手は疑問が生まれるはずです。
その為、「調べたり」「聞いたり」する力が自然と養っています。
考える力のない選手は人の言いなりになってしまいその力がありません。
だからこそ少年野球の段階から考える力を養う指導をしていかなければならないと私は思います。
少年野球での考える力をつける方法
しかし、小学生の子どもたちにバティングやキャッチボールについて考えろ!
と言っても無理な話です。
なぜなら、
知識がないからです。
少年野球の段階でイチから自分で考る事は難しいとは思いますので
方法としては
- AとBだとどっちが力が伝わると思う?
- CとDだとどちらがボールを取りやすい?
など、ある程度的を絞った状態からの考えさせるところから始める事で
「考える習慣」
を身につける事ができると考えています。
少年野球の段階では質問するまでにならなくてもその習慣を身につける事で中学、高校で野球を続けた時、社会人になって何か疑問を感じた時に質問ができる様になります。
その自分の言葉で質問できる事こそが大切だと感じました。
イチローが少年野球の悪しき指導法を変える!?
イチローが選手に発する一言一言に重みを感じました。
私も専門学生の頃、日米野球を札幌ドームで観戦した時にイチローなど多くのメジャーリーガーを間近で見た時の衝撃は15年以上たった今でも鮮明に目に焼き付いています。
その厳しい環境の中で長きにわたり一線でプレーしてきた選手の発した一言には当然影響力があります。
私たち少年野球の指導者にそれだけの影響力があるか?
と聞かれるとそれほどではありません、
なぜなら、ただの野球好きな実績のないおじさん達だからです。
だからこそ我々は
選手に自分の経験や感情だけで一方通行の指導するのではなく、
選手の考えも取り入れながら指導していくべきなのではないかと感じました。
今まで一方通行の指導をされてきた指導者の皆さんには新しいチャレンジと言ってもよい指導法かと思いますが、
これからイチローが多くの学生を指導者していく数年後にはこの指導法が普通になるかもしれませんね!!
私もイチローと同じように
「ちゃんとやってよ!」
のような普通の一言で
ライバル強くが諦めそうになった時やスランプになった時に私のアドバイスを思い出し、自信を取り戻すきっかけをつくれるような指導者にななれるように日々学んでいこうと思います!!
今回学びを得た動画
TBS NEWS 特集 イチローさん野球人生第2章 高校球児に伝えたかった事【news23】