以前、グランド横の公園で4歳ぐらいの男の子がお父さんとサッカーのパスをして遊んでいました。その男の子は休みの日にお父さんと遊べるのを楽しみにしていたと思います。しかしそのお父さんはボールを上手くパスできない男の子に強い口調で注意していました。一度パスする度に注意、パスする度に注意・・・
その男の子は段々とお父さんの注意に耐えかねてパスをするのをやめてしまいました。
その後、遊具で遊んでいた母さんと弟が来てその男の子を励ますもパスの練習の続きは行われず、そのまま帰ってしまいました。
あの男の子サッカー嫌いになっていないかな・・・
子供がスポーツを楽しめない理由
結論から先に言うと
【監督、コーチ・親が】
- 無駄に期待する
- 無駄に厳しいからです
公園で親子で楽しくキャッチボールやサッカーをする光景を目にします。
幼稚園や小学校低学年の時はボールが取れたら手を叩いて褒めたり
パスして転がって来たボールに足にが当たっただけでも頭をなでたり
一緒に喜んだりしていたのに…
学年も中高学年になり少年団やクラブチームに親が入れようと考えた時、親は急に子供に対して厳しくなる事があります。
それはなぜか?
子供がスポーツを楽しめない理由その1
「親が無駄に期待するからです。」
- うちの子を〇〇選手の様にメジャーで活躍させたい!
- うちの子をクラブで一番にしたい!
- うちの子をチームのエースにしたい!
という親の期待が生まれるからです。
当の本人はどの様に考えているでしょうか?
- スポーツもいいけどテレビゲームもしたい
- みんなで楽しくスポーツをしたい
- 何でそんなに怒るの?
ぐらいに考えている子がほとんどではないでしょうか?
もちろん、ゲームや勉強に熱中する様にその競技が好きで熱中する子供もいると思います!
負けず嫌いで罵倒されても泣きながら親やコーチと頂点を極めるご家庭もあるかと思います。
しかし、全てを犠牲にして競技に取り組めるメンタルや環境にある子供はごく一部です。
多くはの選手は楽しみながら競技に取り組みたいのです。
なぜ、監督、コーチが選手に期待するのか?
それは・・・
- 強いチームでいたい
- チームとしての評価
- わが子が活躍してほしい
- 競技への楽しみ方を知らない
勝利にのみこだわりミスしたら罵倒の嵐
そんなのはっきり言って大人のエゴです。
ボールがバットに当たれば褒めてくれ、簡単なパスを取れたら喜んでくれていた子供のスポーツはいつの間にか
やらされるスポーツへと変わってしまうのです。
それは少年団の本来の目的ではないと私は考えます。
プロ野球選手、サッカー選手になれるのは年間何名いますか?
子供たちは学年が上がるにつれて夢が
叶うかものか?
叶わなものか?
自分で気が付きます。
親は黙って息子の成長に期待しましょう!
それまでは子供たちに夢をみさせてあげましょうよ!!
子供がスポーツを楽しめない理由その2
「親が無駄に厳しいから」
家では親にチームの誰かと比べられ、グランドに行けば監督、コーチに罵倒され、それではスポーツが好きになる訳がりません。
これも無駄な期待に関連するのですが、
帰宅後、練習や試合の反省会をして傷口に塩を塗る親子さん、きっといらっしゃるかと思いますが、それ辞めたほうがよいと思います。
試合でエラーをしたりミスをしたりする事は子供に限らず必ずあります。
試合後にはミーティングでチーム全員の前で監督やコーチから散々言われている事でしょう!
ミーティングで何を話をしているかは父母の皆さんには聞こえない事も多いかと思いますが、
子供に話している内容はほとんどは同じ事です。
帰宅してから
- なんであの時エラーしたの?
- なんであの場面で打てなかったの?
- あんたのせいで負けちゃたね!
- あそこでゴール決められていたらね!
なんで、〇〇だったらを連呼する父母の方がいます。
我が子のせいで負けてしまった・・・
そんな気持ちもあると思いますが試合中のエラーやミスは付き物です。
一番辛いのは選手です。
温かく見守りましょう!
しかし、時には厳しく叱るべき時もあります。
それは・・・
自宅で叱ってよい行動
グランド内での行動で言えば次の様な事が挙げられます。
- 練習や試合でふてくされる
- 悪いと思った時に謝らない
- 全力プレーをしない(手を抜いたプレー)
- すぐ諦める
これらの事はやスポーツの上手い下手とは関係なく、相手を不快にさせたり嫌な雰囲気にする
自己中心的な身勝手な行動だからです。
技術的な事はもちろん大切ですが、小学生のうちはそれ以上に精神的な面こそ今度のその選手の人生を考えて教育していくべきだと思います。
親や指導者がその子に携われるのはその子の人生の一瞬です。
だからこそ
無駄に期待せず
無駄に厳しくせず
選手たちの能力を最大限に引き出す方法を考えてみてはいかがでしょうか?