T作りから考える少年野球とは?
林修先生の初耳学に青山学院大学監督の原晋監督が出演していました。
原監督が受講生に伝えたかった事、それはT作りというものでした。
- 高学歴でありながらも夢を持てない大学生
- 留学しようと思っていたがコロナの影響で留学が延期になってしまった大学生、
- スポーツの大会がコロナの影響で中止になり、社会人として競技での結果を出すチャンスを失ってしまった選手
など様々な悩みを抱えた方々が出演されていました。
原監督が伝えたかったこと
原監督が受講生に伝えたかった事、それはT 作りというものでした。
∣縦軸∶自分の目標・目的
―横軸∶知識と経験、行動
と例えられ話が進められていきました。
✔ 今回出演した高学歴ニートの人達は
- 【縦軸】将来の夢がないけれど
- 【横軸】学歴や知識はある
✔ 留学しようと思っていた女性の方は
- 【縦軸】海外に行って専門知識勉強したいという夢はある
- 【横軸】コロナの影響で経験する場所がなくなってしまった
という状態です。
それを野球に始めたばかりの小学生の選手達にもこのようなことが言えるのではないかと思い、この記事を書かせていただきました。
最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
少年野球におけるT作り
少年野球の選手たちに夢や目標を聞くと
野球をやってたお兄ちゃんみたいになりたい
野球でプロ野球選手になりたい
甲子園に行きたい
など、野球を始めた時から目標を持った選手も一定数いるかもしれません。
しかし、多くの選手は目標を聞いても答えられません。
私も息子が野球をやりたいといった時に何故やりたいかを聞きました。
当然答える事はできませんでした。
なぜなら、
T作りの縦軸(目標・目的)がないからです。
まだ経験や技術も未熟でチームの全体練習以外では自分ではどの様な練習をしていいのか分からない選手も多く
T作りの横軸(技術や経験)もまだありません。
しかし、
野球をする目的や目標を決めたがる指導者がいますが無理に決める必要はないと思います。
なんとなく聞いてそれが指導者の意図する事と違ったたとしても
「君ならできるよ!頑張ってね」とポジティブな声がけをする程度でよいと考えています。
私は父の朝野球について行きグランドにある遊具から父のプレーしている姿が楽しそうに見え野球を始めました。
小学生の段階では楽しいからやっている。
それだけでよいのではないでしょうか?
練習や試合を積み重ねていくうちに自分自身で縦軸(目標や目的)が明確になってくるはずです。
指導者は技術的な指導を中心にあれもこれも教えたくなりますが、選手たちはそれでは楽しくありません。
小学生のうちは野球って楽しいスポーツなんだという事を経験させる事が最も大切なのだと考えます。
指導者が選手たちに罵声、怒声を浴びせたり、罰走をさせたりしてる現場を目撃します。
その様な事をしてしまっては選手の目標は
✔ 監督に怒られない様に
✔ 失敗しないように
自分自身のではなく、指導者や親の為に野球をするようになってしまいます。
それでは野球が楽しい訳がありません。
その様な事にならない様に指導者は選手たち練習や試合、礼儀などの横軸(知識や経験)をつくり縦軸(目標や目的)が太くなるのを待つ必要があるのではないでしょうか?
小学生の時期に指導が正しく行われなければ歪んだTの字になってしまい正しく立つどころか倒れてしまうかもしれません、
それくらい少年野球の指導者は選手の将来に重要な存在なのです。
ボランティアだから(私は社会貢献だと思っていますが)といってなんとなくでやってはいけないのです。
目標は自分で決めるもの
T作りの縦軸(目標や目的)というのは中学高校そこで自然と目指す方向性がついていけると思います。
少年野球の指導者は純粋に野球を中学、高校でも続けたい選手たちにその目的や目標を失わせるような行動をしてはいけないのです!
中学、高校に行けばT作りの縦軸は自分で形成されていくものです。
少年野球のうちは縦軸を作るための横軸は指導者が形成していくものになります。
縦軸(目標や目的)を無理に指導者が形成してしまうと軸は太くなるかもしれませんが、もろくすぐに壊れてしまう縦軸になってしまいます。
なぜなら、自分の考えた目標や目的ではないからです。
無理に指導者の考えた目標を目指させたり、親の期待をかけすぎると、その目標を達成した時に次の目標を考える事が難しくなってしまいます。
選手の成長がそこで止まってしまいます。
だからこそ目標、目的は自分で決めるまで待つ事が重要だと考えています。
指導者は野球を楽しい感じる経験を練習や試合を通じて体感させながら選手が自ら目的や目標を自分で作る事ができる環境をつくっていきましょう!
参考番組
TBS「林先生の初耳学」1月10日放送