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傘を持つようにバットを持て!それ伝わってますか?

バットの構えは人それぞれ

選手にその例え本当に伝わってる?

野球のバットの構え方について

「傘を持つようにバットを構えろ」

言う表現をよく耳にします。

しかし、その例えはホントに選手に伝わっているでしょうか?

私も息子のスイングが少し良くなってきたので、

「バットは傘は持つように持ってごらん」

と指導したところ、お腹の前あたりにグリップが来るように構えたのでした!

えっ!ウソでしょ!とはじめは思ったのですが、

「傘の持ち方はこうだろ!」

と言いたい気持ちを抑えて色々調べてみると

なるほど!と思いました。

傘を持つようにバットを持て!

スポーツに限らず指導する際、わかりやすく説明する為に様々な例えを使う事があると思います。

✔ 竹を切るように振り降ろせ!
✔ 体の前に壁を作れ!
✔ 弓を引くようにバットを引け
✔ ラジオ体操の様に腕を上げろ

新旧問わず色んな例えがあると思います。

上記の思いつく例えから開始早々ツッコミが殺到しそうですがとりあえずそれは置いといて、今回は良く指導の現場で使われる

傘を持つ様にバットを持て

という例えについて考えていきたいと思います。

結論からいってしまうと

傘の持ち方って人それぞれだよね!

って事です。

その表現自体に問題はないと思うのですが、その選手が感じる傘の持ち方と指導者が考える傘の持ち方が違えば選手には伝わりません。

例えば指導者がこのような傘を真っすぐと立てた持ち方を想像して選手にアドバイスしたとします。

傘を持つように構えるしかし、選手がイメージする傘を持ちは傘を肩に担ぐような持ち方かもしれません。

お腹の前で傘を持つ

また、雨の振り方が弱い場合や強い場合でも傘の持ち方は変わってくると思います。

この様に一般的な例えの中にも様々なイメージができる場合があり、お互いのイメージの食い違いがあると選手はいつまでも理解できず上達する事ができません。

日本の野球の指導はその当時のスター選手に寄せていく傾向にありますが、少年野球の選手がそのタイプに当てはまる事は少数で後の当てはまらない選手は伸び悩む事になります。

指導者からの一方的な指導ではなく選手がどのように感じているか聞きながら指導していく必要があると思います。

構える位置に何故こだわるのか?

何故、そこまで構える位置にこだわるのか?

私自身の考えでは、バットを構える位置はそこまで重要ではないと思います。

✔ 低い位置からグリップを1度下げる選手
✔ 構えから1度バットをホーム方向に倒す選手
✔ 初めから肩より高い位置でバットをグルグル回す選手
✔ 胸の前で構える選手

学年や体格によって選手一人ひとり違います。

それよりもテイクバックに入った振り出しの時にどこにグリップがあるかの方が大切だと感じています。

それもひとそれぞれです。

それについでの持論はまた別の機会にお話しするとして、

✔ グリップを高く!
✔ 構えるときはココ!

と指導されている指導者がいますが、その指導法は多くは選手には理解されない事が多いと感じています。なぜならボールを打つ時にテイクバックした腕やバットは選手には見えないからです。

つまり、指導者にはわかっても選手はわからないのです。

そして、そのような指導者は構えた時の腕やバットの高さからテイクバックした際、どのくらい腕やグリップを上げたらよいかの説明がなく選手が混乱します。

局所的な指導ではなく全体をとらえた指導、静止時な指導より動作の流れの中で腕やバットがどこにあるかを伝える事が重要だと考えます。

私の場合は

手投げのティーバッティングを斜め前から打たせるだけでなく

  • ボールを上からミートポイントに落として打つ
  • テニスボールを上下2つ一緒に投げて指示した方を打つ

それにより体が前に突っ込まなくなったり、タイミングの取り方を覚えたりします。

もちろんそれですべての選手のフォームが改善される訳ではありません。

当てはまらない時は別な方法を考えてトライアンドエラーを繰り返しながら良い方法を探していきます。

あれをヤレ!!これをヤレ!!と言われても小学生で理解できることは限られていますのでドリルを通じて選手が体で理解できる方法をこれからも探求していきます。

自分の型にはめていないか?

指導者は自分の型にはめたがる傾向にあります。

指導者の皆さんは確かに今までそのフォームで

ヒットを打ったり
ホームランを打ったり

指導者の成功体験をお持ちかと思います。

しかし、それが選手に当てはまるとはかぎりません。

なぜなら子供の体は大人のミチチュアではないからです。

✔ 筋力が弱い場合
✔ 動作が上手くできない

指導者がイメージしているような理想の動作の形ができない場合もあります。

なんでできないんだ!!

と怒鳴ってもできません。

その様な指導をされている指導者がいましたらあなたの指導法の引き出しを増やしてください!

今はできないだけで指導者の教えるタイミングが早いだけです。

選手は何も悪くないのですから、

子供たちの目線に立った指導を!

指導者は選手たちの体の成長や理解力を把握してレベルに合わせた指導をしていく事が必要です。

✔ 竹を切るように振り降ろせ!
✔ 体の前に壁を作れ!
✔ 弓を引くようにバットを引け
✔ ラジオ体操の様に腕を上げろ
✔ グリップを高く!
✔ 構えるときはココ!

この様な指導法が全てを否定するわけではありません。

指導者がアドバイスすれば

はい!!わかりました!!

と選手は大きな返事をするでしょう!

しかし、選手に伝わっていない事がほとんどです。

指導する時にはそのが伝わっているかを時間をおいて確認する時間をつくってはいかがでしょうか?

ちなみに、最近小学3年生の息子のバットスイングが劇的に早くなったアドバイスは

「マッハパンチを相手に喰らわす様に振れ」

でした。(笑)

少年野球はいかに指導者が楽しむ事が選手の成長のカギかもしれませんね!!