深部脊柱筋トリガーポイント
深部脊柱筋と聞いてもどこの事を言ってるの?
という方も多いと思います。
深部と言われるからには浅部があり、それが背骨の際にある膨らみの脊椎起立筋、その奥にあるのが深部脊柱筋と言われる理由です。
その深部脊柱筋は4種類の総称で
・多裂筋
・回旋筋
・肋骨挙筋
からなります。
脊柱起立筋が背骨を全体的に動かすのに対して深部脊柱筋力は上と下の骨や椎骨と肋骨をつなぎ部分的に動けば背骨の細かい動きを担い、全体で動けば脊柱起立筋を補助する筋肉としても働きます。
深部脊柱筋トリガーの原因
ではこの背骨の際にある細かい筋肉はどの様な事が原因でトリガーポイントが発生するのでしょうか?
- 不良姿勢の維持
- 庭仕事
- 子供を持ち上げる
- 無理な姿勢から体を捻る
実は深部脊柱筋は横になって休む以外は常にストレスがかかっている状態であり
立位で少しでも深部脊柱筋を休めるには
なるべく正しい姿勢で作業をする
腹筋を中心とした体幹部を鍛えることが重要です。
猫背姿勢は上部胸椎の深部脊柱筋に強いストレスを与え痛みを発生させる。
その他にも風邪や腹痛、精神的に落ち込んだ時はお腹に上手く力が入らず腰や背中が痛くなったりなんて経験された方も多いのではないでしょうか?
それも腰背部の深部脊柱筋が伸ばされるストレスによりトリガーポイントが発生した結果、痛みを感じている可能性があります。
深部脊柱筋トリガーポイントの症状
深部脊柱筋のトリガーポイントの症状には次の様なものがあります、
・背骨の可動域制限
・関節のズレ
・椎骨の神経圧迫
・側湾症
深部脊柱筋のトリガーポイントによる放散痛は発生した筋肉周囲に発生するのが特徴です。
しかし、腰仙部の多裂筋はとても薄く、そこにトリガーポイントを発生させると腰部から仙骨部に鋭い痛みをおこします。
また、片側の下部胸椎から腰椎の深部脊柱筋が緊張すると背骨が側屈と側屈側とは逆方向に回旋することになり関節がずれる場合もある。
この場合仙骨が捻られ仙腸関節に軽度の関節離断がおこる
その他にも深部脊柱筋の強い緊張は椎間孔を走る神経を圧迫し関連部位に痛みやしびれの症状が現れる。
代表的なのは腰椎4番5番の間をはしる坐骨神経痛であり、痛みが強い場合ヘルニアと診断されることもある。
間違われやすい症状
- 椎間関節の変形性関節症
- 椎間関節炎
関連のあるトリガーポイント
- 広背筋
- 腰方形筋
- 上後鋸筋
- 下後鋸筋
背中が板のように固い方や体をひねることができない方は椎骨をつなぐ深部脊柱筋の緊張やトリガーポイントが原因であることも考えられます。
急に背中や腰がつって動けなくなった、などとならないようにしっかりとケアしていきましょう。