腹筋のトリガーポイント
腹筋群は表層から腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋からなり腹部の全面と側面を覆う
主な作用は
- 体幹の動き
- 背骨の安定
関与している。
その他
- 肺から空気を出す
- 脚から血液を引き上げるポンプ
- 嘔吐、排尿、排便の時に腹圧でサポート
- 分娩時の力み
など、様々な場面で腹筋が使われていることがわかります、
しかし、腰や肩が凝ったら早めの対処をするかと思いますが
お腹をほぐしたことありますか?
おそらく無いのではないでしょうか?
関連痛は腹部だけでなく背部に起こる事もあり、
トリガーポイントの発生部位によっては腹腔臓器や生殖器のあたりに関連痛を起こす事があるのでこれは覚えておいた方が良さそうです。
腹筋群トリガーポイントの原因
どのような事が原因で腹筋群のトリガーポイント発生するのでしょうか?
それは過度な腹筋運動あります。
しかし、多くの方は過度になるほど腹筋したことはないと思います。
では年齢と共にお腹が出てきて腹筋なんて全く使っていないという方にも腹筋群にトリガーポイントが発生するのでしょうか?
それは、
・長時間でのデスクワーク
・体幹を捻るスポーツ野球やテニスなど
・重たいリュックサック
・感情的ストレス
特に心配事や長時間のデスクワークは腹筋群のトリガーポイントを発生させる原因となり、運動によるトリガーポイント発生と同じぐらい重要な原因となっています。
運動によるトリガーポイントの発生と違い何もしていないのに背中やお腹が痛い患者さんが施術でお腹を緩める施術を行い腰やお腹が楽になると
ずっと治らないから内臓の病気かと思った。
などと冗談交じりに話すかたもいらっしゃいます。
しかし、内臓疾患が影響してトリガーポイントを発生することがあるので注意が必要です。
特に胆嚢の障害は腹筋や起立筋にトリガーポイントを発生させるので不安な場合は1度専門医の診断を受けることをおすすめ致します。
腹筋群にトリガーポイントが発生して様々な関連痛が起きても腹筋群が原因だと思う方はどれたまけいるでしょうか?
病院での検査で異常がなく、なかなか取れない背部や腰の張りや痛みには腹筋群のトリガーポイントによる関連痛を疑ってみてはいががでしょうか?
腹筋群トリガーポイントの症状
一般的には腹筋のトリガーポイントが発生した裏側に帯状に出現し、深呼吸したときに痛みが増す事が多いですが、
腹筋のトリガーポイントは内臓痛と誤診されることも多く注意が必要ですが、内臓による痛みであることもありますので鑑別診断として腹痛が続く方は1度病院受診することをすすめます。
検査の結果、異常無しと言われた場合腹筋群のトリガーポイントによる関連痛も疑うべきかもしれません。
上腹部痛で誤診される疾患
- 胸焼け
- 食道炎
- 裂肛ヘルニア
- 胆石
- 胃潰瘍
- 十二指腸潰瘍
- 心臓病
がトリガーポイントの場合もある。
腹部上腹トリガーポイントの症状
- 吐き気
- 食欲不振
腹部中央部トリガーポイントの症状
- 疝痛
- 胃痙攣
- 慢性下痢
- ガスが溜まる
・膨張感
・膨満感
・腫脹
・灼熱感
右下腹部トリガーポイントの症状
- 虫垂炎
発熱がなく、血液検査で問題がない場合トリガーポイントを疑う
中央部のトリガーポイント症状
- 過敏性腸症候群
- 大腸炎
- 子宮内膜症
下腹部のトリガーポイント症状
- 鼠径ヘルニア
- 夜尿症
下腹部のトリガーポイントは膀胱を刺激して排尿コントロールが難しくなる場合がある - 月経痛
- 陰茎や睾丸の痛み
などがあげられるがそれがそこまで酷い症状がでてしまった状態の場合は
外部的な要因により発生したトリガーポイントなのか?
内科的疾患より発生したトリガーポイントなのか?
ひとつひとつ可能性を排除していく必要がありますが、
ここまで読んで頂き最近お腹痛いかもと不安になった方もいらっしゃるかもしれませんが、
今仕事や学校など普通に生活できている方はお腹周りの筋肉が張っている状態です。
トリガーポイントが発生するとお腹以外に放散痛が発生します。
内科疾患が発生している場合は発熱したり食欲が無かったり、刺すような激しい痛みが伴います。
気になる方は早めに病院受診をすすめます。
でもお腹を押すと痛いという方も慌てないでくださいね!!