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少年野球のコーチは選手が肩や肘を痛めた時どの様に向き合いますか?

野球選手が野球肩、野球肘になったら

私は息子の野球少年団のコーチをしています。

鍼灸師だという事を知っている為、自分の子供が肩や肘などが痛いと言うと父母も心配になり相談に来ます。

選手やその父母を不安にさせない為に笑顔で対応しますが、

選手が痛いと訴えてきた時にとても心配になります。

なぜなら、最悪な状態から軽症までいくつかの可能性を考え、評価のしながら判断していくからです。

  • どこが痛い?
  • どれくらい痛い?
  • どうしたら痛い?
  • どんな時に痛い?
  • 試合は出れるのか?出れないのか?

詳しく聞きます。

それに加え

  • 痛みを訴えている個所を押してみたり
  • 関節を動かしてみたり

それらを元に

  • 病院に行くべきなのか?
  • 近くの治療院に行くべきなのか?
  • ストレッチやセルフケアで様子を見るのか?
  • ただの大げさなアピールなのか?

といった具合に

状況判断をします。

選手が肩や肘を痛めた時どの様に向き合いますか?

当然ながら多くのお父さんコーチ達は痛みや怪我の知識はほとんどの方はありません。

しかし、黙ってみていると

  • 選手に痛みがあっても強行出場!
  • 痛みがあるなら休んどけ!

あまりにも両極端です。

それではあまりにもコーチとして無責任すぎると思います。

痛みの状況がわからない時は

何ができそうだ?

と一言選手に聞いてみて頂きたいです。

もしかしたら

  • 投げるのは痛いけどバッティングは大丈夫
  • バットを振るのは痛いけど走るのは大丈夫

といった具合に何ができることがあるかもしれません。

その際の口調と表情にも注意が必要です。

練習や試合の際はコーチ達は何故か怖そうな表情をしていて痛いのは根性が足りないからと言わんばかりに強い口調になりがちです。

それでは選手は「はい!」と言うしかなくなってしまいます。

コーチも多くの選手を預かっている為、1人に時間が取れないとは思いますが、

我々指導者が寄り添わなければ選手は正直に答えてくれる訳がありません。

  • 痛いけど怖いから言えない、
  • 辛いけど辛いって言えない、

そんなチームでケガ人は増えるだけです。

指導者の姿勢を変えていきましょう!

コーチというのは選手の状態をある程度把握しておかなければなりません。

選手がブランドに来たら、

  • 顔色を見て体調を把握
  • グランドに入る前の動きを確認
  • 挨拶の大きさでやる気の確認

など…

指導者たちがベンチでゴルフの話に花を咲かせる前に選手の今日の状態を把握しましょう!!

選手がケガをしてしまったら

痛みのある選手が沢山にいるようなチームであればその練習方法や投げ方の指導や練習量に問題があるのかもしれませんが

痛みがある選手というのはチームにおいても数名かと思います。

野球の上手い下手のレベルを把握することも大事ですが、怪我した選手の体の状態は把握することはそれよりよっぽど重要です。

まだまだごく一部のチームではありますが最近は整形外科や整骨院と連携をしていて

  • 選手がコーチに報告
  • 病院や整骨院からコーチに報告

情報を共有しているチームもあるようです。

その様なチームがあれば父母も安心して子供を預けられるのではないかと思います。

果たしてそれがどのくらいのチームができているでしょうか?

私がコーチをしているチームもまだそのシステムが構築できておりませんので今後の課題です。

未来のある選手の為に学ぶべき

古い考えに固執している少年野球の指導者というのは

人に意見を求めたり
野球以外の専門の方に意見を問うこと

をあまりしない傾向にあるように思います。

社会人野球経験者
選手プロ野球選手

であれば「そうなんだ!!」と聞く耳をもつのかもしれませんが…

投球制限や長時間練習はチームの方針が変われば解決します。

しかし、セルフケアやトレーニングによる最低限の体造りは選手自身の取り組みで決まってしまいます。

少年野球で言えば技術以外のところ、つまり怪我に対してチーム内での取り組みが進んでいないように感じます。

  • 練習・試合後のストレッチ
  • 試合目試合前のウォーミングアップ
  • 自宅でのセルフケア

野球の基礎の練習を教えることはもちろん大切ですそれが、けが人を出さない取り組みの方が大切だと考えます。

つまり、一年間活躍し続ける為にも疲労は早期に取り除く

「習慣」

を身につける事が選手をシーズン途中に離脱させない事為に最も重要な事であり、これから先も活躍する為の必須条件だと考えています。

選手のケガを招くチームの取り組み

では具体的にどんな事が選手のケガにつながるのか?

  • ボールの投げすぎ
  • バットの振りすぎ

はもちろんですが、その他、チーム全体の取り組みで考えてみたいと思います。

1.拘束時間が長すぎる

野球は拘束時間が長過ぎます。

何故か?

場所と時間の使い方が非効率だからです。

効率よく土日を過ごすには

フリーバッティングの時バッター以外は球拾い

それではいくら時間があっても足りません。

フェンスまで届く選手はそう多くないので

・外野でバンド練習
・半分球拾い、後は外野でフライの練習

などすれば一度に2つ3つの練習が

フリーバッティングの時間で終わります。

2.試合中の手伝い

全員で先輩や後輩の試合を全部を全員で観戦する必要はありません。

決勝戦など優勝の決まる試合なら応援すべきかもしれませんが
選手の半分は練習、半分は手伝いにすれば効率よく練習が行え先輩の試合が終わる事には十分な練習時間が確保できるでしょう!
拘束時間も少なくなり疲労が軽減しケガのリスクも軽減できていると思います。
その為の練習場所の確保が重要です。

3.1日3試合土日で6試合

そもそも大会が多すぎます!

ピッチャーの球数制限が重要視されている昨今、そんなに大会は必要ですか?

議員さんの名前の入った大会
連盟の偉い人が昔大会が少ない時に作った大会
全国につながる大きな大会
市や区の大会

限られた日数の中でこれらを消化していかなければなりません。勝ち進めば1日3試合もあるでしょう。

そのような状態になってしまうとピッチャーでなくとも選手は疲労困憊でケガのリスクを高めてしまいます。

チームに10人のピッチャーと5人のキャッチャーがいれば別ですが・・・

選手の状態を管理するのは誰?

メニューや試合などは監督やコーチなどの計画によって立てられます。

その際に選手達に対して疲労感を残さない程度の活動をしていく必要があると考えます。

それは何故か?

ケガのリスクを下げる為です、

選手達は小学校で野球人生を終えるわけではありません。

中学、高校、大学や社会人、プロになる選手もいるかもしれません。

その各カテゴリーの中で少年団というのはその基礎を作る場所であって完成させる場所ではありません。

連投させ、投げすぎてしまえば中学や高校で肘や肩が消耗して壊れてしまうのは当然です。

近年は投球制限や回数制限など選手に配慮した取り組みが言われておりますが、管理が行き届かず機能していないのが現状です。

勝たないと優勝はできません。当たり前の事です。

連投させることは私自信の考えでは、問題ないと思います。
しかし、それはこれらの条件がクリアできるチームだったらという場合です。

  • 前日の試合で何球投げたか?
  • 平日練習などで何球投げたか?
  • ピッチャーとして投げた後にキャッチャーで出場したか、してないか?

など

様々な事を考慮しながら選手起用をするべきではないでしょうか?

野球人口が減り選手一人にかかる負担も大きくなっています。

選手を状態を管理しているのは指導者です。

今一度根本から選手の指導、チームの取り組みを見直すべきなのではないでしょうか

コーチの役割

コーチと言うのは指導する事ではなく目標達成のサポート役です。

選手が

  • 野球が楽しい
  • 自ら考えて行動する
  • 自分たちで場を盛り上げる
  • 目標に向かって前進する

そのような選手を育てる事、それがコーチの本来の役割です。

選手やる気を高め、技術を指導し勝利を目指す事はもちろん大切な事ですが、

それに加え

  • ケガをしない体の造り
  • 選手がケガをした時どうするか?

わからなければ聞ける場所のを作る事、情報の共有をする事、それが今後指導者に求められス必須条件だと考えます。