肩こり・腰痛はもちろん、ヘルニア/眼精疲労/美容鍼などを鍼灸・整体を中心に全身調整でサポートします

スマホ脳【まとめと持論】

NO IMAGE

人類は皆研究材料?

デジタル化が進む現代社会はまるで壮大な実験の対象者になっているように感じる

近年、心の不調で受診する若い人が増えているように感じると作者は言う

これはデジタル化が急速に発展していることが原因である。

昔は暗くなったら寝て、仕事も肉体労働、身体を使って仕事をしてきた。

しかし、今はどうだろう?

  • 残業で帰宅も遅く睡眠時間が減
  • 一日中デスクワーク、座っている時間が増えた

これは脳にとっては未知の世界だ。

作者は

「人間の脳はデジタル社会に適応していない」

と言っている。

なぜなら、良い暮らしができるようになったのに不健康だということ

スウェーデンでは睡眠障害で受診する患者は2000年から約20年間で8倍に増加している。

  • 睡眠の質が低下
  • 運動不足
  • 他者との関わりの制限

により精神的な体の不調を引き起こす。

コロナ禍に置いてはまさに体調不良を引き起こす要因しかなかったのではないでしょうか?

  • 未知のウイルスによる未来への不安による睡眠不足
  • ソーシャルディスタンスや密を避けた行動を心がけるようになり次第に運動する習慣がなくなる
  • 趣味のコミュニティやライブに飲み会が制限され他者との会話さえ制限された。

その反面コロナ禍においてデジタル機器の重要性は高まりました。

メリットとしては、

  • 壁の向こうの世界を知る事のできるもの
  • 世界との架け橋

デメリットは

  • 噂や陰謀論が瞬時に拡散されてしまう
  • 知らない間に脳がハッキングされている

大企業は脳のハッキングを合法的におこなっている。

  • フェイスブック
  • スナップショット
  • インスタグラム
  • ユーチューブ
    など、

我々も気づいていながらこの脳のハッキングを解除できずにいる。

今現在急速には発展しているテクノロジー、この20年は自分たちで作りだした素晴らしい技術を使いこなすのに人間が必死に適応してきた。

しかし、今後はテクノロジーが人間に合わせる事が必要と文中に書かれている。

確かに理想論ではあるが、お金が絡むと話はかわる。

以前はパソコンは便利な道具であり、物をうって設けていた
SNSは無料で他人の情報や知識を簡単に得るために広告を売って運営されている。

つまり、広告をみてもらわないと無料で提供することはできないのです。

我々は無料で情報を得るために脳をハッキングされているといってもよいのかもしれない。

デジタル技術の進歩これからのものすごいスピードで発展していくことは想像がつく、人間がAIに支配される時がくる?
なんていうこともそれほど遠い未来ではない気がします。

人類がデジタル社会に適応できない理由

何かと体に不調をおこすデジタル社会、数十年後であればデジタルと人間は上手く付き合えるのかもしれないが、人類の歴史からすると昨日現れたような方法に長い期間を得て適応してきた人類が適応できるとは思えない。

適応できない理由の一つに
人間は感情を抑制しながら生きている。

疲れてくると甘いお菓子を食べる。
眠気覚ましでコーヒーを飲む。
帰宅後に晩酌

何が言いたいかというと、

判断を下すのは脳であり、感情に支配されている。
その為、疲れていたり、安心できる場所などに行くと感情の抑制が効かなくなり

体に悪いとわかっていても人間のもっている本能的な行動をとってしまうのです。

感情といく脅迫に人間は常に
「逃げる(逃走)か戦う(闘争)」を瞬時に判断を迫られているのです。

例えば、お腹がすいている時に食べ物を見ると食べたいという欲求が生じる
好きな異性が近くにいたら興奮する

これらは脳から放出されるドーパミンによるものであり、

逆に強い心配ごとがあると欲求がなくなり、食欲も異性に興奮することもなくなってしまう。

なぜならネガティブな情報はポジティブな情報に勝ってしまうからです。

ネットニュースであなたはポジティブな情報とネガティブな情報、どちらの方が目につきますか?

ストレスシステムHPA系

スマホの恐怖を知る前に脳のストレスシステムについて知る必要がある。

そのストレスシステムとはHPA系です。

H:視床下部
P:下垂体
A:副腎系

視床下部から下垂体に信号が送られ腎臓の上にある副腎に伝わりコルチゾールを分泌させるのですが、

適度のストレスは良いとされているが、ストレスがかかりすぎると逃げる事も戦う事もしなくなってしまいます。

ストレスを感じるときは長期記憶能力をもつ海馬の機能が働かず記憶があやふやになってしまいます。

親や先生が叱っても右から左に抜けてしまっているのは

「意識がそのストレスに集中する為」です。

HPA系の作動と故障

ストレスに対して戦うか?逃げるか?瞬時に判断をしなくではならないHPA系、しかしその機能もそれにスイッチを押さなければ作動しない、
その火災報知器の役割を果たすのが偏桃体である。

その火災報知器は超敏感で、草むらに灰色のホースが何かの拍子に動いたときに蛇と認識して動けなくなってしまうほど、大げさなようだかそれによって身の危険にさらされた時に命を守ってくれる装置でもある。

ここまでストレスと聞くとネガティブなイメージをもつが、ストレスがある事は必ずしも悪いことではない、

適度なストレスは
集中力、思考機能を向上させる。

仕事で1日や1週間くらいストレスがかかるのは問題ない

ストレスシステムが機能しなくなると無気力になり

何もする気にならない
食べる事をやめてしまう

しかし、そのストレスが長期的に続くとHPA系の故障がおきてしまう。

「燃え尽き症候群」

何か目標に向けて頑張っている時に周囲から結果を期待されたり批評されたりしながらその目標を達成した時、その後休養したり、結果が出なくなってしまうのはこのためだったのか!
と納得できた。

不安について

みなさん不安を感じたことはありますか?
生活していると様々な不安を感じます。

不安には大きく分けて2種類の不安があり、

1.自身の無さからくる不安(自分自身)
2.  相手がいる場合による不安(対相手)

文中には、起きる「かも」しれない事への脅威といわれている。

しかし、昔と今の「かも」しれない脅威は大きく異なる

昔は
「この飛行機が墜落したらどうしよう」
「地球に隕石が落ちてきたらどうしよう」

安全性の不安や先人の予言による不安を感じながら生活してきた。

現在は、技術の向上により安全性が向上し、先人の予言も外れ不安に感じる事は減ったかに思えたが、

メールやSNSの普及により
好きな子に送ったメッセージが既読にならなかったり
SNSのいいねがふえなかったり
自信をもって投稿した写真に批判のコメントがきたり

集団から追放されることに常に不安を感じている。

上記に対する不安は、
茂みでガサガサしているロープをへび「かも」しれない!と疑うのと一緒

現代社会はスマホ社会

最近の若者は声が出なくなるよりスマホは無くなる方が不安だといっている。

それぐらいスマホに依存している。

脳は何かを得るまでに必死

なぜ世の中にスマホが普及したのか?
それは脳内ホルモンのドーパミンが関わってくる

ドーパミンは体を元気にするホルモンだと思われがちだが、実は

「何に集中するかを選択させる」ホルモンでもあるのです。

ドーパミンの作用
お腹が空いている時に食べ物を選択するまで

エンドルフィン
満足感をかんじたり、おいしくて幸せと感じる

脳は本能的に新しいものを好きになる習性があり、

スマホに新しい通知がくれば気になって開いてしまう。
新しいゲームが発売されるとなると気になって情報を探してしまう。

これらは全てドーパミンの作用である。

通知を開いて内容を確認したり、ゲームが発売されるとドーパミンの作用は低下するため
気になる広告をクリックしたり、新しいゲームがすぐにほしくなるのはこのためです。

脳は○○かもしれないが大好き

この様な動物実験が行われている。

レバーを押すと餌がででくる機械があり、

いつも餌が出てくるレバーと3~7割ほどしか餌が出てこないレバーがあった場合

毎回餌がでるレバーより3~7割ほどしか餌のでないレバーを引くマウスが多かった。

ある音が鳴ったときだけジュースがでるマシンがサルのドーパミンが増え
毎回お金がもらえるカードばかりより2分の1の確率で当たる方がドーパミンは増える

つまりドーパミンは

もらえる過程が目当てであり、不確かな未来への期待により分泌量が増える
それによって行動する機会を与えるホルモンであることがわかる。

食料を取る為に気に登り続けて食料をつかむのか?あきらめるのか?

ギャンブル依存症も同じことが言えると思う、
目の前の賞金をつかむのか?あきらめるのか?

ではスマホではどうか?

スマホの着信音:大事な連絡が届いてるかもしてない
SNS     :フォローした推しが新しい投稿をしているかもしれない
:自分の投稿にいいねしてくれているかもしれない

SNSやアプリの開発者は人間の報酬系を研究して時間を問わずスマホを使用したくなるように設定されているのです。

我々凡人はスマホを使用して便利だと感じているが、実は

制作者がアプリを使って効果的に脳の報酬システムを直撃し意図的に依存症にさせているのです。

開発者が自分の子供にスマホは持たせない

ここまで便利が開発されたのに開発者は自分の子供にiPadやスマホは持たせない。

有名な話ですが、スティーブジョブスは自分の子供にiPadを持たせるべきか悩んでいたし、ビルゲイツも自分の子供には14歳までスマホは持たせていない。

スウェーデンの11歳児の98%がスマホをもっているのになぜビルゲイツは自分の子供にスマホを持たせなかったのか?

それはスマホが新しい情報を発信し、脳が○○かもしれない情報に飛びついてしまう事を知っていたからです。

ながらスマホの危険性

近年、ながら○○、タイパ(タイムパフォーマンス)といった効率を求める若者が増えている。
しかし、一見時短で効率よく思えるが、満足感はあっても集中は分散してしまっている。

同時にいくつもの仕事をこなせるマルチタスク型の人は

スタンフォード大学の研究では集中することがかなり苦手とのこと

本来は脳は膨大の数の手順を同時に処理する能力があるが、一つのことにしか集中できないのです。

マルチタルク型の人は同時にいくつもの事を同時に処理しているように思われるが
集中の対象を変えているだけなのです。

多くの人の脳は注意残全というものが存在し、タスクを切り替えた場合、前に行っていた作業に意識が残っていて切り替えた後に元の作業に100%集中するには何分もかかのでなるべく一つの事に集中する必要があるのです。

スマホは集中することの邪魔をする

スマホには人間の注意を引き付ける威力があります。
それはポケットにしまっていても抑えることはできず
当然テーブルの上に置いておけばスマホを見たい衝動にかられる

沢山の情報を得られる方が集中は高まると感じるのでは?と思った方もいると思いますが、デジタルの世界ではその知識量は邪魔な事も多く集中する力は脆弱になる。

結局スマホを触ると何かを調べたついでにメールやSNSをチェックしてしまう

紙に書いた学生の方がキーボードで文字を打ち込んだ学生の方が講義を理解している

当然ながら集中せずにおこなった事は記憶の固定化がされないよくある行動としては、
昨日の帰宅時に置いた鍵を翌日出かけるときに思い出せない事がある

スマホを作業の間に見るのは長期記憶を阻害する

脳は効率を好む

授業中、先生が黒板に書いた文字を一生懸命かいた学生時代が懐かしく思える今日この頃、
最近は授業もタブレットで行われる学校も増えてきています。

便利になっていますが、一つ気をつけなければいけないことがあります。

それは、いつでも見れるデータはそのデータがどこに保存されているかを優先的に覚えてしまう傾向にあるという事です。

絵画の写真を撮った場合と取らなかった場合、会場の外で絵画について尋ねると写真を撮らなかった方が記憶にのこっていました。

でも、撮って記憶に残さないといけないのはなぜでしょうか?

それは、
社会との繋がり
批判的な問いかけ
情報の正確さを精査

そのようにすることで知識の構築がされていく

恋人よりスマホ

スマホをテーブルの上に置いてランチを楽しんでいる付き合いたてのカップルはもしかしたらお別れの日が近いかもしれません。

なぜなら、一緒に食事をしていても楽しくないからです。

会話の途中にスマホからのどうでもよい着信音に反応し確認したら、友人からのメッセージがきているのに気が付きついつい返信してしまう。

ごめん!といって会話を再開するも内容を忘れて会話がつづかない、あなたにとって一瞬の出来事も待たされた恋人にとってはものすごく長い時間に思えてしまう。

あなたそれでもスマホから発信される「かもしれない」着信音に気をとられ大切な出会いの時間を無駄にしてしまうかもしれません。

ドーパミンの役割は祖先を生き延びらせる事!!
その為に○○かもしれない事に集中させてしまうため楽しい会話より有益か無益かわからない新しい情報に意識が集中してしまうのです。

スマホが及ぼす睡眠への影響

あなたはスマホをなくしたことがありますか?

おそらくスマホを落としたら必死に探すと思います。

特に頻繁にスマホを使用する人はその○○な情報をくれるかもしれない媒体が突然目の前から無くなったら不安で仕方ないからです。

その不安が「闘争か逃走」のモードに入り、コルチゾールを分泌させHPA系が作動させて今まで情報をくれていたスマホを必死に探す努力をするのです。

そんな命の次に大切なスマホ、20代の若者を4000人聞き取りと観察をした結果

熱心にスマホを使う人ほどうつ症状のひとが多い

スマホによる睡眠への影響があることはみなさんご存じだと思います。

しかし、それはなぜなのでしょうか?

そもそも人はなぜ寝なくてはいけないのでしょうか?

起きている時に発生した壊れたたんぱく質の除去

1日6時間以下の睡眠が10日続くと24時間起きているのと同じくらい集中力が低下するそうです。

寝不足が続くと
脳卒中や認知症の病気のリスクの上昇
情緒不安定
短期記憶記憶から長期記憶への移動能力の低下

実は人は寝ないようにしている?

睡眠が大切なのは皆知っていると思うが、なぜすぐに寝つけないのでしょうか?

それは、全てのスイッチを切るのが不安だからです。

ストレス(不安)を受けるほど寝つきが悪くなる

寝る前にスマホを見る事は脳にストレスを与え、

「眠ろうとしているこの場所は○○が起こるかもしれない場所」
だと錯覚してしまいあえて眠らないようにするスイッチがはいってしまう為寝つきが悪くなるのです。