女性特有の肩こり
女性は男性より肩こりに悩まされている割合が多い事が統計で分かっています。
ではなぜ女性は男性より肩こりに悩まされることが多いのでしょうか?
その原因は一つではなく、いくつかの原因が考えられます。
身体的な問題やホルモンの問題、女性だから起こる肩こりの原因があるのです。
これらの原因が肩首や背中の筋肉や神経に影響を与えることで肩こりを引き起こすこすのですが、女性に特有の肩こりだからといって辛い肩こりを薬でその場しのぎをしたり、諦める必要はありませんしっかり対策することでとの肩こりはきっとよくなります。
それでは女性特有の肩こりの原因と対策について詳しく説明していきます。
1. ホルモンバランスの変化
女性の体は、月経周期、妊娠、出産、更年期など、ホルモンバランスが変動しやすいことは皆さんご存じだと思います。
しかし、そのホルモンが肩こりに影響していることに気が付いている方は多くはありません。
女性ホルモンによる肩こりはその周期や期間が決まってるため、それが過ぎると収まる事もあり、湿布や薬でその場しのぎになっている方も多いと感じています。
では、肩こりを起こすホルモンはどのようなものがあるのでしょうか?
それは、エストロゲンやプロゲステロンです。
これらの女性ホルモンは筋肉や関節の柔軟性を低下させます。
その影響により関節により支えていた頭や首の部分を筋肉により支える事になるため筋肉にかかる負担の割合が増えるため肩こりを引き起こしやすくなります。
具体的な症状
- 月経前症候群(PMS)
月経前にホルモンバランスが変化することで、肩や首の筋肉が緊張し、肩こりや頭痛を感じることがあります。 - 更年期
更年期に入るとエストロゲンが急激に減少することで、自律神経が乱れにより筋肉の緊張や血流不良が起こりやすくなります。
2. 冷え性
女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、体温を保つ力が弱い方が多い傾向にあります。
低血圧や低体温の方は冷え性に悩む人が多いです。
冷え性の方は筋肉の末端まで血液を運ぶ力が弱い為、体質的に血流が悪くなります。
その為肩や首の筋肉が硬くなりやすく、肩こりが発生します。
特に冬場や会社のエアコンなどの冷房の効いた環境で長時間過ごすと冷えやすい体が更に冷える事で肩こりが悪化することがあります。
3. バストサイズと姿勢
バストの大きさや重さが姿勢に影響を与え、肩や背中に負担をかけることで肩こりを発生させることがあります。
バストが大きいとその重みにより巻き肩や猫背姿勢になりやすく、その影響で肩や首の緊張が発生し肩こりが発生しやすくなります。
また、ブラジャーの紐が肩に食い込むことで肩の筋肉の血行を悪くしている事もありますので自分のバストにあったブラジャーを選びましょう!
バストの大きい方も背中や肩甲骨の筋力をつけることで姿勢の改善は可能です。
4. 妊娠や産後の体の変化
妊娠中や産後は、ホルモンバランスの変化や体重増加、姿勢の変化が顕著に表れます。
妊娠中はお腹が大きくなることで、反り腰の代償作用で円背になります。
お腹に赤ちゃんがいることで体幹が動かしにくくなることで背中や肩首の筋肉への負担が強くなり、肩こりや背中が痛くなることがあります。
産後も女性の肩こりのリスクは高まります。
それは授乳や抱っこの姿勢が原因です。
授乳時の座って背中を円めた姿勢や数キロのわが子を泣き止むまで抱っこし続けるのは大変です。
代の子育て中のママの皆さんお疲れ様です。
産前、産後のママが肩や首がこりやすくなるのを理解しなくてはいけないのは旦那さんかもしれませんね。
5. 育児や家事の負担
育児や家事をする際の動作は肩に負担のかかりやすいものが多くあります。
例えば子どもを抱っこする、重い荷物を持つ、掃除をするなどがあります。
近年はイクメンの男性も増えましたがまだまだ育児はママが中心に行われている現実があります。
家事や育児は筋力の弱い女性にとって肩や首に負担がかかりやすい活動です。
なにより、毎日の繰り返しの動作が肩こりを引き起こす原因になります。
肩こりを起こす主な動作と原因
- 抱っこやおんぶ
長時間の抱っこやおんぶは、肩や腕の筋肉に負担をかけます。
荷物と違いママが疲れたからといってわが子を下すことのできない状況も多く、慢性的な肩こりにつながりやすいです。 - 家事の繰り返し作業
家事は同じ姿勢を長時間維持した前傾姿勢のまま行う事が多く、ほぼ毎日同じ動作を繰り返し行わなわなければならないため肩や首に負担がかかり、筋肉が緊張しやすくなります。
5. 精神的ストレス
精神的なストレスが肩こりの一因になることがあります。
家事と仕事の両立、育児が思い通りに行かないときなどに多くの責任を抱えてしまったとき、精神的な疲労により体が緊張による筋肉の硬化により、肩こりを引き起こすことがあります。
ストレスがたまると、自律神経が乱れ、交感神経優位な状態になります。
すると、血流が悪くなり、それによって肩や首の筋肉が硬直することで肩こりが発生します。
6. 運動不足
女性は家事や仕事、育児で忙しく、自分の時間を取りたいと思いながらできずに生活している方も多くいます。
しかし、なかなか運動をする時間が取れないこ方も多いかと思います。
運動不足になると血流がわるくなり筋肉が硬くなります。
そして筋力は弱くなります。
固くなり弱くなった筋肉は血流が滞りやすくなります。
特に長時間のデスクワークやリモートワークによる家の中での作業が中心の方は、肩や肩甲骨周辺の筋肉を動かす機会が少ないため、肩こりが慢性化しやすくなります。
女性の肩こり、まとめ
女性特有の肩こりは、ホルモンバランスや冷え性、育児・家事などの負担、ストレス、運動不足など、さまざまな原因が絡み合っています。
しかし、この女性特有の肩こり原因を理解し、適切な対策を行うことで肩こりの改善が期待できます。
適度な運動やストレッチ、リラックスできる環境作り、冷え対策など、日常生活の中でできることから始めてみてください。
肩こりがひどい場合は、無理をせず、マッチ鍼灸整骨院にご相談ください。