今回は学年の早い時期から入団して経験のある選手と経験の少ない選手の差をどのように埋めていくか
について私なりの考えをお話していこうと思います。
見守ろうコーチ達!焦らずやれば差は埋まる!
少年野球の場合1年生から入団可能な事も多く、小学生であれば男女問わず入団する事ができます。
その為、指導者は先に入団している選手を育てながら新戦力を育てていくことになるかと思います。当然レベルの差が生じます。
そんな時にありがちなコーチの言動と注意点についてお話していきます。
焦らずゆっくりやれば上手く行く!
結論から言うと少年野球の段階での選手の能力差は生まれ持った身体能力を除けば
経験した回数
によって埋めることは可能だと思います。
- ボールを投げた回数
- バットを振った回数
- ゴロを受けた回数
- フライを受けた回数
- スライディングをした回数
など野球の動きを多くの数を経験させる事が大切です。
バットに当たった、ゴロやフライをキャッチした回数は次のレベル、まずは経験する事で考える力が付きます、後はコツをつかめば脳の柔らかい子供たちは期間の差はあるにしても自然とできる様になります。
チームには低学年から入る選手もいれば中学年、高学年で入団してくる子供たちもいます。
- 子供の野球への興味
- 家庭の事情
- 上の子供がチームに所属していて卒団したタイミング
など、各ご家庭によって様々です。
私が子供の頃は遊びが野球だった為、キャッチボールやバット振る動作、ルールもある程度は知っていました。
しかし、最近では野球のできる公園も減り入団前に遊びで野球をする機会は少なくなっている様に感じます。
その為、
- バットの持ち方がわからない
- キャッチボールができない
- 野球のルールがわからない
その様な子供たちが4年生以上から入団して来ることも珍しくありません。
他の4年生団員より遅く入してきた4年生団員をA君としてお話してきたいと思います。
途中入団A君のコーチング
早く入団している選手達は野球の経験が長いので多くの選手は上手くボールを扱えます。
それに対して経験の無い新入団員A君は他の選手より上手くボールを扱う事ができません。
それは当然ですよね、
その選手に対して指導者がどのように育成して行くか?が重要だと考えます。
しかし、
入団した時から9人以上同学年の選手が揃っていた時代のコーチ陣は
そのA君を見て
- あいつはダメだな!
- 使えるポジションがないな
- 将来性がないな
と言い出します。
いやいや、
まだ入団したばかりですから、
そういいながら人数ギリギリのチームのコーチは試合前になるとそのA君に対ししてこういうのです。
- そんなんじゃだダメだ!!
- 何で打てないんだ!!
- さっき教えただろ!!
と怒り出します。
そう、
コーチが自分のチームを勝たせたいと焦りだすのです。
その選手だってまだできないだけで教えればできるんです。
チームに部員が入らないのは野球人口の減少や少子化だけが問題ではないはずなのに・・・
A君も焦らずゆっくりやればいずれできる様になります。
「そんな事言うけどさ、指導者がたくさんいれば1人のコーチがその子につきっきりになれるけどそれは難しいよ!」
といった声が聞こえてきそうです。
確かにそうです。
A君のレベルを上げるには他の選手より数をこなすしかありません。
結論で述べた
経験した回数を増やすしかないのです。
- 朝少し早く来てもらう
- 昼休みの時間をつかう
- 家族に協力してもらう
などの工夫をして早めにそのレベルの差を埋めていく努力をしていく必要があるかと思います。
コーチが個人指導するとあの子だけ特別扱いして・・・
と言い出す父母もいるかと思いますが、しっかり説明して理解を求めましょう!
指導者が焦ってキツい言葉をかけたところで何も変わりません。
褒めて励まして、A君のやる気の火を消さない事が大切です!
他の選手より上手くできずに辛い思いをしているのはA君本人なのですから
入団したばかりの小学生はまだ1人で何して良いかわかりません。親も手探りで選手の技術の向上に取り組んでいるとは思いますが、指導者が何をしたら良いか何度も何度も言い続け、
その先の
自分で考える力
が身につけば小学生はみるみる上手くなります。
今は時代も変わり後から入団した選手が即戦力になる時代ではありません。新入団員は急には皆には追いつけません、しかし1つ言える事は
野球が好きだからチームに入団してくれたという事
皆に追いつきたいと必死で努力する事はできるはずです。
方法を教え、その選手が諦めない様にほ褒めて励まし続ける!!
そして自分で考える力をつける事が大切です。
そうすればチーム全体のレベルが上がり勝てるチームになる事と思います。
それがコーチの役割だと私は考えます。
指導者が焦らず皆さんの考える的確なアドバイスをした後は選手の成長を見守りませんか??