女性が抱える腰痛の原因とは?
女性の身体に悩みを抱える症状ランキング第1位は肩こりですが、第2位の腰痛
男女比の有症率女性の方が多いと言われています。
その原因は女性の体だから起こる問題もあるのです。
その原因とはなんなのか?
これから1つづつ見ていきましょう!
女性が腰痛を起こしやすい5つの理由
1.妊娠
妊娠して出産が近づくとお腹はとても大きくなります。
大切なお子さんがお腹の中で大きくなると
羊水プラス2.5kgから3kgほどの胎児を体の中心部で抱える事になります。
姿勢が不自然になりますよね?
その際、大きく分けて母体の姿勢の変化には2種類のタイプがあります。
1.骨盤後傾タイプ
妊娠中はお腹や胸といった体の中心から前方の部位が大きくなります。
その際に大きくなったお腹や胸により重心が前方にいくことを防ぐために骨盤を後傾させて重心を後方に移動させます。
その際に背中が円くなることによる背中から腰までの筋膜の緊張
骨盤を後傾することで腸腰筋が使いにくくなることやお腹の重みで腸腰筋が圧迫される事によるトリガーポイントの発症
おしりの筋肉が使いにくい状態なる事による骨盤の安定が弱くなる
顔が前方に移動して酸素供給の減少
それらの理由があげられます。
筋力が弱い方や身長の低い妊婦さんに大い傾向にある印象を受けます。
2.反り腰タイプ
骨盤後傾タイプに比べ姿勢は良い感じがして腰痛は少ない様な感じしますがこのタイプの方も腰痛になることがあります。
マタニティーウエアはゆったり目に作られていて服を着た状態ではわかりませんが服の上からチェックすると反り腰になっています。
その為、腰痛の関節に負担がかかり腰痛を起こします。
このタイプの方は背中周りの筋肉とお尻の筋力はあるもののその為股関節にお腹の重みがかかるため
お尻や骨盤周辺の筋肉が固くなり骨盤の動きを制限するため腰痛を起こします。
背中やお尻の筋力がある方、身長の高い方に多い傾向にある感じがします。
3.妊娠による女性ホルモンの影響
妊娠による姿勢の変化以外にも女性ホルモンの影響により腰痛を起こす場合があります。
そのホルモンとは
リラキシン
エストロゲン
2つのホルモンには関節を緩める作用があります。
そのため、骨盤周りや股関節の安定性が悪くなり腰痛に繋がる可能性が高まります。
2.生理に伴う身体の変化
生理中にはプロスタグランジンという経血を外に押し出すためのホルモンが分泌されます。
プロスタグランジンは子宮収縮させる働きがあり
よってこのホルモンが過剰に分泌されることで、腰痛に繋がる可能性にも注意が必要です。
3.体型の変化による腰痛
年齢や運動不足、出産後などで女性の体型は変化します。
問題になるのはバストとお尻です。
バストが大きいと猫背になりやすく肩こりや腰痛を起こすのか?
と言われると必ずしもそうではありません。
お尻が大きくなると腰痛になりやすいのか?
と言われるとそうでもありません。
胸やおしりが大きくても支える筋肉があれば腰痛のリスクは格段に減ります。
胸であれば背中
お尻の筋力と体幹筋力で骨盤の安定
姿勢の変化による腰痛は鍼灸や整体で姿勢を良くしただけでは次第に症状が戻ってしまいます。
なぜなら整えた骨格を支える筋肉が弱いからです。
痛みがとれてきたら体幹トレーニングをおこない良い姿勢をキープできるように背中とお腹そしてお尻の運動をおこない筋肉の張りを呼び覚ましましょう
4.ハイヒールが及ぼす腰への負担
ハイヒールを履くと身長も高くなり姿勢もきれいになります。
ハイヒールを履きこなす女性、惚れ惚れします。
しかし、中にはハイヒールを履くことが目的になり姿勢が崩れてしまっている方も多く見られます。
つま先立ち姿勢をキープできず重心を前や後ろに移動させる事でバランスを取ります
重心が前方に異動すれば
反り腰になり椎間関節にストレスがかかります。
重心が後方に異動すれば
骨盤が後傾して背筋の緊張が強くなり腰痛を起こします。
また、きれいな姿勢で歩いていてもつま先立ち立ちで歩く事になるため姿勢を維持する腸腰筋や脊柱起立筋、多裂筋などにストレスがかかるため腰痛になる場合があります。
キレイは我慢と言われますが、ヒールで正しく歩けない状態を続けると腰痛だけでなく姿勢が悪くなってきてしまうので外出時鏡に映る自分の歩く姿勢を確認してみてはいかがでしょうか?
ハイヒールを履くことで反り腰になったり、人によっては骨盤が後ろ方向に傾き腰椎の弯曲が減少するなど本来の脊柱のカーブから逸脱しやすくなります。