大殿筋のトリガーポイントについて
大殿筋のトリガーポイントは腰から仙骨部、殿部そのものに放散痛を発生させます。
9つある臀筋の中で1番大きな筋肉でもあり動作時に大きなパワーを発揮させる事ができます。
スポーツ選手やトレーニングジムに通う方はジャンプやランニング、水泳のキックなどの反復動作により筋疲労が起こりそれがトリガーポイントの原因となる場合があります。
その反面、現代社会におけるデスクワークにより運動不足の方は大殿筋を使うのではなく、椅子の座面に圧迫させることで酷使しています。
圧迫されることによる血流不足、運動不足で筋肉が固くなり短縮しそれがトリガーポイントになる場合もあります。
その状態で雪道で滑って片足で体重を支えたり、椅子に座ろうとした時にお尻がピキッとなりそれがきっかけでトリガーポイントを発生させることもあります。
その他には、固くなった大殿筋の状態で急に運動を始めようとランニングを始めたら仙骨からお尻にかけて激しい痛みが起きたなんてケースもあります。
大殿筋のトリガーポイント発生です。
そのような状態になると椅子に座っていても痛くて同じ姿勢では座っていられません。
大殿筋トリガーポイント発生の原因
上記で述べたように繰り返しのジャンプやランニング動作、水泳のキックなどによる筋疲労の蓄積によるものや
自分の筋力以上の負荷が大殿筋に働いたときに過度な筋肉の収縮を起こしてトリガーポイントを発生させます。
・転倒を防ぐ為に咄嗟に片足をついた
・お尻へのデッドボール
・片足ばかりを下にして寝る
・水泳のクロールキック
・スクワット動作
間違われる整形外科での診断
大殿筋のトリガーポイントが発生し足を引きずり、診察室で医師の問診を受けてる間も椅子にはまともに座っていられずお尻をモジモジ…
しかし、レントゲンでは問題がない場合
- 股関節の滑液包炎
- 腰仙関節の圧迫による関節痛
- 仙腸関節の関節炎
- 坐骨神経痛
などと診断されるこがあります。
上記疾患に対して処置してもらってもなかなか改善がみられない場合、大殿筋のトリガーポイントを疑うべきかもしれません。
大殿筋トリガーポイントの特徴
トリガーポイントの位置は腰部というより仙骨から殿部と大きく離れたところに放散痛を起こす事はありませんが、
仙骨部や殿部が痛む事で酷い場合は歩行動作に影響します。歩行動作での痛みをかばうために大殿筋が緊張し、仙腸関節に問題を起こします。
すると骨盤を動かす事が難しくなり代償動作を起こし腰痛や背部痛まで痛みを引き起こす様になります。
関連トリガーポイント
関連トリガーポイントは中殿筋後部とハムストリングです。
同時に発生している可能性もあるので合わせてアプローチする必要があります。
過去に大殿筋のトリガーポイントが発生し仙骨から殿部、腰背部痛の経験がある方は特に殿部のトレーニングをする前に大殿筋、中殿筋、ハムストリングのトリガーポイントケアをおこなってからトレーニングすることをおすすめします。