腰痛・ぎっくり腰セルフケアの注意点
最近様々な動画や記事でセルフケアについて紹介されるようになりました。
筋膜リリースやストレッチ、体幹トレーニングのセルフケア用品を一般の方もスポーツショップで手頃な値段で購入できるようになった事で以前より多くの方が日常生活や運動後にセルフケアをおこなうようになりました。
しかしその反面、使用方法を間違うと体の状態を良くしようとおこなったセルフケアがかえって体の状態を悪くしてしまう事もあります。
今回は腰痛やぎっくり腰のセルケアについて注意点をお話していきます!
腰痛は腰を緩めてはいけない
腰が痛いのだから腰を緩めないと治らないじゃん!
そう思うのはごもっともです。
しかし、施術をおこなう事を仕事にしている私の視点からお話させて頂きますと痛みの起きている腰をはじめに緩めるのはかなり危険です。
なぜなら痛みの起きている腰は無意識や意識的に腰に痛みが起こらないようにあえて腰を固めて患部を守っています。
そして痛みが強い場合や慢性化している場合、腰の痛みをかばうためお尻や背中の筋肉で腰の動きを補っている場合があります。
その結果お尻や背中の筋肉はガチガチに固くなっています。
そのような体の状態をテニスボールで腰だけ緩めてしまったら・・・
痛みが出ない様にしていた腰の筋肉が緩んでしまい患部に直接刺激がいくようになってしまいます。
その為、痛みが増すのです。
確かに腰周辺の筋肉は緩んでいますのでセルフケアの効果があったといえます。
軽い腰の張りや、スポーツ後の疲労回復目的のセルフケアであれば良いかもしれませんが、
痛みが強い場合はセルフケアも注意しておこなう必要があります。
ではどうすれば良いのでしょうか?
腰痛セルフケアの順番
痛みの強いときは固定と安静、鍼灸や整体で痛みを取り除く必要があります。
セルフケアをするのはその後です。
痛みが取れてきたら徐々にセルフケアを開始してください。
痛み徐々に取れてきたり痛みを伴う慢性的腰痛の場合、先に腰以外の部位を緩める事が必要です。
ではどここら緩めれば良いのか?
お尻です
腰が痛くなるとその代償として腰を動かさない様に骨盤を動かさない様にします。
中でも中殿筋は体幹の左右のブレを防ぐために非常に固くなるため患部より先に中殿筋を緩める事が必要です。
その次に背中です。
腰を動かさない様に胸椎の動きが制限されます。
背骨周りのその動きを出すことで腰にかかる負担を減らします。
股関節と背中の可動域制限を取り除く事で体を大きく使えるようになり腰にかかる負担も軽減します。
腰が痛いと腰にテニスボールを当ててゴリゴリすれば良くなりそうな気がすると思う方もいらっしゃるかと思いますが、
急がば回れ、周りの筋肉の筋肉の緊張を取り除いてから患部を取り除くことで患部の症状解消、再発予防になりますのでぜひお試しください!